大切なつながりに感謝

自死遺族の方が、誰かに相談するためには、何か特別な力がいると思う。

今日、私のコラムのおかげで相談できたという連絡が来ました・・・ああ、よかった・・・
そして、本当にありがとう・・・

私とあなたとの間には、また一つ、大切なつながりができました。
kanaさんも、きっと亡くなった娘が繋いでくれた先生との大切なつながりと言ってくれました。
他の方々もそう言ってくれます・・・ほんとにありがとう・・・
私も、夫が繋いでくれた、大切なつながりと思っています。
だから、このつながりをとても大切にしていきたい。

でも、このつながりはなかなか広がらない・・・

私への連絡には、特別な力がいることだから・・・
同じ遺族の方ならわかる、
誰かに相談することがどれほど力のいることなのか。

何も考えられない・・・
誰にも会いたくない・・・
どこかに消えてしまいたい・・・

だから、連絡をくれた遺族の方には、いつもありがとうと伝える。

ここまでたどり着くのに、どれほど悩み苦しみんできたかと思うと・・・

それなのに、支援者の方々の多くは、
自死遺族向けの相談の案内をすれば、たくさん相談が来るかのように思ってる。
広報すれば、みんな来てくれるというものではない。
普通の法律相談の案内とは違う。

もっと、遺族の方々が置かれている状況を理解し、広報にも工夫してほしい。

いろんな思いを抱き、なかなか相談に来れない遺族のためには、どうしたらいいのか。
どうすれば、遺族の方々の力になれるのか。
真剣に考えてほしい。

そして、支援者の方には、遺族が相談しにくい状況を自分たちが作っているのではないかと自問自答してほしい。
常に、謙虚に・・・
遺族の話に耳を傾けてほしい。

話すこともできない遺族の思いを理解してほしい。

弁護士の仕事も同じ。
法律にいくら詳しくても、遺族の思いが理解できなければ、遺族のために力になれない。

大切なつながりは、私と遺族だけではなく、多くの支援の輪となって、広がってほしい。

安心して、遺族の方々が相談できるように・・・

ありがとうとお願い

読んでくれているあなたに感謝とお願い

最近、このブログを読んでくれている人が増えている。

ブログにコメントをくれる人もいて、正直うれしい。

自死遺族は多いけど、なかなか声を上げられないし、毎日生きていくことがやっとの状態・・・
「まさか」と思うようなことが起こってしまったのである。
突然大切な人を失い、悲しみや後悔に苛まれ、心も体もぼろぼろになっている・・・

それでも、何とかしたい、
私と話をしてみたいと私に連絡をくれたり、
このブログを読んでくれている。
そうやって、多くの人から元気をもらっている私・・・
本当にありがとう。

悲しみは決してなくならないけれど、後悔や悲しみが愛おしく感じられるようになった・・・
私は、夫を愛していた、ここまで苦しくなるほどに・・・
だから、どんなに苦しくても、それは私が本気で愛していたからこその証。
そう思ったら、この後悔や悲しみもすべては愛おしい・・・
8年も経って、ようやく、この持って行きようのない気持ちが愛おしく感じることができる。
こう思えるようになったのは、私の友人たち、このブログを読んでくれているみんなのおかげ・・・
本当にありがとう。

そして、自死を予防することに尽力したいと思ってくれる人、自死遺族を支援したいと思ってくれる人、そんな人たちにも感謝しています。
ありがとう・・・

自死は、自死する人個人の問題ではない。
何か原因があるから、自死に追い込まれてしまう・・・
その原因がなければ、その人は今も変わらず、生きている。
それまで、その人は生きてきたのだから、何もなければ、そのまま生きていたはず。
本当に死にたいと思う人はいない、私はそう思っている。
その人が生きていける環境を整えることができたなら、その人は生き続けることができる。

いろんな遺族の話を聞くたびに、私は思う。

どうして、この社会は、こんなにがんばる、こんなに優しい人を自死させてしまうのだろうか・・・

職場の中で、学校の中で、その人が苦しんでいたことをわかっていた人は多いはず・・・
なぜ、放っておくの?
自己啓発セミナーや心のケアや病院に行くように勧めて、放っておく・・・
身近な人は他に原因があることを知りながら、その人の問題と決めつけ、心の専門家に任せておしまいにしようとする・・・
苦しんでいる人がおかしいのではない、苦しませている側の人が変わるべきなのに・・・
だから、自死がなくならない。

未遂が何度も繰り返される・・・
心のケアは対処療法でしかなく、自死させるほどの原因を取り除く努力をしなければ、その人の苦しみは増すばかり。
どうして、それに気づかないのだろうか。
気づいていながらも、見て見ぬふりをしているのだろうか。

自死の予防に携わる人には、もっとその原因を取り除くことを考えてほしい。
その原因を取り除く努力をしなければ、また自死する人が出てしまう・・・

人一人が亡くなっているのだ、
生きたかった人が自分で死ぬことがどれだけつらいことか、考えてほしい。
一人一人が自死について考え直し、自死する原因を調査し、その原因を取り除く努力をしなければ、自死する人はなくならない・・・

ビール2本の約束

私が連絡を取り合っている遺族の方との約束「ビール2本の約束」

自死で大切な人を失い、飲酒量が増加し、アルコール依存症のような状態になってしまった方がいる・・・
自死は、遺族の方に大きな衝撃を与え、これまでの生活を大きく変えてしまう・・・
私も、記憶を失うほどの衝撃を受け、今思えば、情緒不安定になり子どもたちに八つ当たりしたり、買い物依存症になったりしていたように思う・・・

その遺族の方とは、もう1年以上前からのお付き合いだが、なかなか飲酒量が抑えられないということで、
先日、私と「毎日、ビール2本以内に抑える」と約束したのである。

医師によれば、飲酒の量を適量に抑えるというのはとても難しいらしい・・・
きっと、大変な我慢と忍耐をしていることだろうと思う。
この約束がその方の負担になるのは百も承知、
それでも、私は、飲酒を抑え、ご家族のためにも健康で長生きしてほしいと思ったから、その方のためにと思い、約束した。

時々、その方からは、約束を守るべくがんばっている(時々2本半になるみたいですが・・・)とのメールが届く。かわいい熊さんとともに・・・

約束は、約束をした人を縛り、負担をかけるものである。でも、約束がその人のためになるものであれば、約束をした方がいいと思う。

私だって、夫との約束があったからこそ、今の私がある。

これからも、その人のためになる約束はしていきたいと思う。

ビール2本の約束、守ってくださいね

視覚障がい者の方のために

先日、「声の奉仕会・マリア文庫」からお手紙が届きました。

内容は、「視覚障がいのある方に、この本を声に吹きかえて、届けさせてほしい」「許可してください」という依頼でした。

ああ、文字を声に吹き替えてくれる人たちがいるんだ・・・

この本をわざわざ音声に変えてくれるんだ・・・こちらこそ、お願いしたい

視覚障がいのある方にも、私の思いが伝わるといいな・・・

私は、もちろん、喜んで許可をしました。
もちろん、講談社の許可も得たうえで、

正式にお返事しました。

なんだか、心があたたかくなるお願いでした。

だって、誰かの力になるために、何かをするって、

本当にすごいことだと思うのです・・・

きっと、私の知らないところで、もっと多くの方々が、

誰かの力になるために、ボランティア活動されているのですよね・・・

私も、誰かの力になるために、がんばらなければ・・・

自死遺族の方は、どうか相談してください

3月7日、広島弁護士会主催の自死遺族支援のシンポジウムを無事に終えることができました。

たくさんの方にご来場いただき、本当にどうもありがとうございました!
皆さん一人一人がいろいろ考えてくださること、それが一番大切なことです。

自死の予防については、皆さんの関心も高いのですが、自死遺族支援となると、なかなか関心は高くはありません・・・
自死遺族は、自分が自死遺族であるとなかなか打ち明けられないので、なかなかその現状が伝わらないところがあります。

そっとしておいてほしい・・・
そう思う自死遺族も少なくはないと思っています。

でも、自死遺族が直面する法律問題は、実はたくさんあります。

自死した人が賃貸マンションで亡くなれば大家さんから損害賠償請求されるので、相続すべきか相続を放棄すべきかも考える必要があります。
また、大切な生命保険も支払われないことがあります。
自死の原因として、仕事の過労やいじめがあるなら、労災申請や損害賠償請求をすることもできます。

だから、自死遺族の方は、できるだけ早く弁護士に相談してほしいと思います。
最近は、いろんな無料の法律相談もありますし、私に直接電話やメールしてくれてもかまいません。自死遺族の方に降りかかる問題が何かわからなくても、一緒に整理し、何からしなければならないのかアドバイスします。

悩みは一人で抱えないで・・・
私も一緒に背負いますから・・・
どうか勇気を出して連絡ください。
引き続き、無料の法律相談の情報などアップするようにします。

どうか誰かに相談をしてください。
それが、私の願いです。

学習発表会を見て

昨日は、長女と次女の学習発表会が小学校でありました。

日曜日ということもあり、すごい人でした~お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんまで~立ち見が出るほどのすごい人だかり~広い体育館が狭く感じたほどでした!

実は、私、子どもたちのこういう舞台、見ると涙が出てしまうんです・・・
頑張っている子どもたちの姿に感動し、そのうえ、パパが生きていれば・・・
と思うと、もう涙があふれてしまいます・・・

だから、いつも、できるだけ一人で、見るようにしています。

だって、泣いている姿を見られるのは、恥ずかしいから・・・
あ、きっと、これを見た祐子ママは、「いいじゃん、泣いたって・・・」と言いそうな気がするけど・・・(笑)

でも、子ども亡くした遺族の方は・・・

悲しみを抱いている人に、できるだけ優しく接することのできる社会になるといいのだけど・・・
私は、私のできることから始めるしかないと思っています。