ありがとうとお願い

読んでくれているあなたに感謝とお願い

最近、このブログを読んでくれている人が増えている。

ブログにコメントをくれる人もいて、正直うれしい。

自死遺族は多いけど、なかなか声を上げられないし、毎日生きていくことがやっとの状態・・・
「まさか」と思うようなことが起こってしまったのである。
突然大切な人を失い、悲しみや後悔に苛まれ、心も体もぼろぼろになっている・・・

それでも、何とかしたい、
私と話をしてみたいと私に連絡をくれたり、
このブログを読んでくれている。
そうやって、多くの人から元気をもらっている私・・・
本当にありがとう。

悲しみは決してなくならないけれど、後悔や悲しみが愛おしく感じられるようになった・・・
私は、夫を愛していた、ここまで苦しくなるほどに・・・
だから、どんなに苦しくても、それは私が本気で愛していたからこその証。
そう思ったら、この後悔や悲しみもすべては愛おしい・・・
8年も経って、ようやく、この持って行きようのない気持ちが愛おしく感じることができる。
こう思えるようになったのは、私の友人たち、このブログを読んでくれているみんなのおかげ・・・
本当にありがとう。

そして、自死を予防することに尽力したいと思ってくれる人、自死遺族を支援したいと思ってくれる人、そんな人たちにも感謝しています。
ありがとう・・・

自死は、自死する人個人の問題ではない。
何か原因があるから、自死に追い込まれてしまう・・・
その原因がなければ、その人は今も変わらず、生きている。
それまで、その人は生きてきたのだから、何もなければ、そのまま生きていたはず。
本当に死にたいと思う人はいない、私はそう思っている。
その人が生きていける環境を整えることができたなら、その人は生き続けることができる。

いろんな遺族の話を聞くたびに、私は思う。

どうして、この社会は、こんなにがんばる、こんなに優しい人を自死させてしまうのだろうか・・・

職場の中で、学校の中で、その人が苦しんでいたことをわかっていた人は多いはず・・・
なぜ、放っておくの?
自己啓発セミナーや心のケアや病院に行くように勧めて、放っておく・・・
身近な人は他に原因があることを知りながら、その人の問題と決めつけ、心の専門家に任せておしまいにしようとする・・・
苦しんでいる人がおかしいのではない、苦しませている側の人が変わるべきなのに・・・
だから、自死がなくならない。

未遂が何度も繰り返される・・・
心のケアは対処療法でしかなく、自死させるほどの原因を取り除く努力をしなければ、その人の苦しみは増すばかり。
どうして、それに気づかないのだろうか。
気づいていながらも、見て見ぬふりをしているのだろうか。

自死の予防に携わる人には、もっとその原因を取り除くことを考えてほしい。
その原因を取り除く努力をしなければ、また自死する人が出てしまう・・・

人一人が亡くなっているのだ、
生きたかった人が自分で死ぬことがどれだけつらいことか、考えてほしい。
一人一人が自死について考え直し、自死する原因を調査し、その原因を取り除く努力をしなければ、自死する人はなくならない・・・

ビール2本の約束

私が連絡を取り合っている遺族の方との約束「ビール2本の約束」

自死で大切な人を失い、飲酒量が増加し、アルコール依存症のような状態になってしまった方がいる・・・
自死は、遺族の方に大きな衝撃を与え、これまでの生活を大きく変えてしまう・・・
私も、記憶を失うほどの衝撃を受け、今思えば、情緒不安定になり子どもたちに八つ当たりしたり、買い物依存症になったりしていたように思う・・・

その遺族の方とは、もう1年以上前からのお付き合いだが、なかなか飲酒量が抑えられないということで、
先日、私と「毎日、ビール2本以内に抑える」と約束したのである。

医師によれば、飲酒の量を適量に抑えるというのはとても難しいらしい・・・
きっと、大変な我慢と忍耐をしていることだろうと思う。
この約束がその方の負担になるのは百も承知、
それでも、私は、飲酒を抑え、ご家族のためにも健康で長生きしてほしいと思ったから、その方のためにと思い、約束した。

時々、その方からは、約束を守るべくがんばっている(時々2本半になるみたいですが・・・)とのメールが届く。かわいい熊さんとともに・・・

約束は、約束をした人を縛り、負担をかけるものである。でも、約束がその人のためになるものであれば、約束をした方がいいと思う。

私だって、夫との約束があったからこそ、今の私がある。

これからも、その人のためになる約束はしていきたいと思う。

ビール2本の約束、守ってくださいね

そっとしておいてほしい

自死遺族の方と一言で言っても、いろんな方がいる。

私と話すことで、ほっとしてくれる方もいる。

私とつながって、ずっとつながっていたいと言ってくれる方もいる。

その一方で、そっとしておいてほしいという方もいる。

きっと、そっとしておいてほしいという方が多いんだろうなと思う。

できれば、つらいことは思い出したくないし、考えたくない。
その気持ちはよくわかる。

自死と分かれば、周りの対応が変わったり、いろいろ言われたりするんじゃないかとこわくなる・・・
大切な人を失った悲しみだけではなく、いろんな心配をしたり、考えたり、悩む・・・
このままでは、自分がだめになってしまう・・・

よし、後ろを振り返らず、前を向いて頑張ろうと歯を食いしばる。
そんな遺族もいる。

でもね、そんなにがんばらなくていいのに・・・
自分をそんなに責めないで、がんばりすぎないでと思う。
そう思いながらも、その人の前を向きたい気持ちは大切にしてあげたいから・・・
そんなときは、私はそっと離れて、またいつでも相談していいからと伝えて、待っていることにする。
私にできることは、そっと見守り、そっと支えることくらいだから・・・

と言いながら、じっと待つ方が私にはつらい。

遺族の方々とつながって、本当にいろんな考え方があるんだとわかって、その人の思いを大切にしたいと思ったら・・・
メールしてもいいのかな、私のメールが負担にならないかな、私が傷つけたりしていないかな、なんて、いろいろ悩んでしまう。

でも、それは、私に相談して来られる方も同じなんですよね・・・
きっと悩んで悩んだ末にメールや電話してきているんだろうなと思う。

人への気遣い・・・それは、人を理解したい、人を大切にしたいという思いから始まる。
遺族の方々は、つらく悲しい経験をしているからこそ、より人を大切にしたいと思うところがある。

遺族の方々とメールや電話などで会話をするたびに、遺族の方々の優しい気遣いに触れ、私まであたたかい気持ちになれることが多い。
中には、必要以上に気遣いをされる方もいて、そこまで謝ったり気遣いされなくてもいいのにと思う方さえいるくらいだ。

私は、あなたほど、気遣いできているのだろうか。あなたを傷つけたりしていないだろうか。

自死遺族といっても、本当にいろんな人がいる。
支援してくれる方には、
「いろんな人がいるのだから、こうだと決めつけないで、どうかその人をよく見て、よく話を聞いて、よく考えて対応してほしい」
と切に願う。

自死遺族への対応に、マニュアルなんてない。

大切なことは、その人が何を望んでいるのかをしっかり見極めること。

つながっていたいと思ってくれているようなら、つながり続ける。

何か手助けしてほしいと望んでいるようなら、適切な支援先へとつなげる。

今はそっとしてほしいんだろうなと気付いたら、そっと見守る、待つ。

そうありたいし、そうしてほしい。

遺族を支援するつながりの輪

今、私の心はほかほかです。

私が一番心配している遺族の方から、あたたかいメールをもらえたから・・・
素直にうれしい。

でも、きっと、あたたかいメールばかりだと心配する。
だって、つらいときがあるはずなのに、私のことを気遣って、あたたかいメールをくれているのだとしたら・・・
私は、その人にとってマイナスの存在でしかない。
だから、つらく悲しいメールの中に、たった一通でもあたたかいメールが来ると、素直にうれしくなる。
悲しくてつらいメールでも、日常の些細なことでも、何でも、私に連絡してくれるだけで、私はうれしいのです。

きっと、つながるって、こういうことなんだって思うから。

自死遺族の方から依頼を受ければ、私は弁護士という立場で応対しなければならない・・・
それはよくわかっている。

でも、私は、弁護士の前に、同じ遺族だ。
弁護士の顔で、法的な話をして、それで終わりにしたくない。
だって、遺族のつらく悲しい気持ちは永遠になくならないし、弁護士としての対応が遺族を傷つけることがあることもよくわかっているから。

とはいっても、弁護士でもあり、自死遺族でもある私だって、配慮が足りなくて、遺族を傷つけてしまうことはあると思う。
もし傷つけてしまったら、本当にごめんなさい。
謝ることしかできないと思うけど、それでも、ずっとつながっていきたいと私は思う。

今私にできることは、私を頼ってくれる人とずっとつながっていくこと。

私は、私を頼ってくれる人を大切にしたい。

だから、安心して、連絡してくださいね。

私一人で対応できないときは、他の専門家につなげるようにするし、

他の支援者にも協力をお願いするし、

自死遺族支援弁護団や理解ある弁護士にも協力をお願いする・・・

私にできることはする。

それに、自死遺族のいろんな問題に理解ある人たちはいる。
これからも増えていくはず。

そして、自死遺族を支援するつながりの輪は広がっていく、そう信じている。

そのために、自死への理解を深め、自死遺族に適切な支援の輪が広がるよう、これからも講演や研修活動などにもがんばりたい。

できるだけ、つながってほしいと願う

私も、夫を亡くした直後は、何も考えられなかった・・・

記憶がなくなるくらいの衝撃・・・悲しみや後悔でぐちゃぐちゃだったと思う。

だから、自死遺族の方々がなかなか連絡できないのは、よくわかってる・・・

でも、でも、でも、相談してほしい

相談すれば、何かが変わるから・・・

私は、つながっている遺族の方々と、法律の問題だけではなく、近況など連絡し合っている

時には、互いに笑うこともある、楽しいときもあるけど、

時には、泣きながら話すこともある・・・

「助けて」というメールが来ることもある

私は、何でも相談してもらえると、うれしい。

悲しいつながりだけど、互いに支え合っていければいいなと心から思う

つながっている遺族の方の中には、
「私で役に立てるなら、力を貸しますよ」
と言ってくださる方もいる、本当にありがとう。

でも、誰ともつながっていない遺族がほとんど・・・
私や同じ遺族同士でつながっている方はごく少数・・・

助けが必要な遺族の方は多いのに・・・
そこに手を差し伸べてあげられないのがもどかしい・・・

今、自死遺族支援弁護団のリーフレットを改訂する作業に取り組んでいる・・・少しでも、遺族の方の目に止まればいいな、相談のコールをしてくれるといいな・・・そう願いながらの作業

遺族が気軽に相談できるようにするにはどうしたらいいのか

どうすれば、遺族に相談窓口があることや相談してもいいことを伝えられるのか

日々、考えている