自死対策に携わる保健師さんたち

先日、岩手で講演した時も、相談者の立場になって、
何とかしたいとがんばっている保健師さんたちに
会いました~!
その熱意が伝わってくるような保健師さんたちでした!

日本の自死対策に携わる人って、
行政の現場では「保健師さんたち」なのですよ~
皆さん、知っていました?
私は、自死問題に携わるまで全く知らなかったのです・・・

保健師さんと言えば、
子どもの定期検診の時に会ったり、
育児の相談相手と思っていました~
でも、実際には、心のなやみ相談なども担当していて、
なんでも相談に乗ってくれるんです。

災害が起こったりすると、一時避難所などに出かけて、
いろんな悩みを聴くのも保健師さんたちなんです。

すごいなあ~って、思っています。
岩手の講演の後も、岩手の被災者支援のことで、
ほんとに熱心に協議されていました~
保健師さん、働きすぎではないかと心配するくらいです・・・

でも、熱心な保健師さんたちの姿って、すごく力をもらえるんです!
ああ、私も頑張らなくちゃって思えるんです。
きっと、保健師さんたちの「何とかしたい!」っていう純真な熱意が、
私にそう思わせるのだと思います。
熱心な保健師さんたちには、心から感謝しています。

昨日も、群馬の保健師さんから、
「先生の講演での資料や内容を元に、
自死問題を検討するための実例を作成したのですが、
使ってもいいでしょうか?」
といううれしい申し出がありました。

私の資料でよければ、どんどん使ってほしいです!
私の講演を元に、さらにそれをまとめて、
次の検討資料を作ってくれたことに、
本当に感謝しています。
ありがとうございます!

一方で、「保健師さんに傷つけられた」
という自死遺族の声も聴きます。

たしかに・・・
保健師さんと言っても、
いろんな方がいます。
傷つけたくなかったのに、傷つけてしまったのかもしれません。

でも、過度に遺族の方をこわがったり、逃げたりしないでほしいのです。

目の前の相談者のことを真剣に考え、
何とかしよう、できることはしたいと思っている、
そのあなたの思いは必ず伝わります。

自死遺族からの相談にも熱心に応じてくれる保健師さんが増え、
自死遺族に対する支援の輪が広がることを願っています。

遺族を支援するつながりの輪

今、私の心はほかほかです。

私が一番心配している遺族の方から、あたたかいメールをもらえたから・・・
素直にうれしい。

でも、きっと、あたたかいメールばかりだと心配する。
だって、つらいときがあるはずなのに、私のことを気遣って、あたたかいメールをくれているのだとしたら・・・
私は、その人にとってマイナスの存在でしかない。
だから、つらく悲しいメールの中に、たった一通でもあたたかいメールが来ると、素直にうれしくなる。
悲しくてつらいメールでも、日常の些細なことでも、何でも、私に連絡してくれるだけで、私はうれしいのです。

きっと、つながるって、こういうことなんだって思うから。

自死遺族の方から依頼を受ければ、私は弁護士という立場で応対しなければならない・・・
それはよくわかっている。

でも、私は、弁護士の前に、同じ遺族だ。
弁護士の顔で、法的な話をして、それで終わりにしたくない。
だって、遺族のつらく悲しい気持ちは永遠になくならないし、弁護士としての対応が遺族を傷つけることがあることもよくわかっているから。

とはいっても、弁護士でもあり、自死遺族でもある私だって、配慮が足りなくて、遺族を傷つけてしまうことはあると思う。
もし傷つけてしまったら、本当にごめんなさい。
謝ることしかできないと思うけど、それでも、ずっとつながっていきたいと私は思う。

今私にできることは、私を頼ってくれる人とずっとつながっていくこと。

私は、私を頼ってくれる人を大切にしたい。

だから、安心して、連絡してくださいね。

私一人で対応できないときは、他の専門家につなげるようにするし、

他の支援者にも協力をお願いするし、

自死遺族支援弁護団や理解ある弁護士にも協力をお願いする・・・

私にできることはする。

それに、自死遺族のいろんな問題に理解ある人たちはいる。
これからも増えていくはず。

そして、自死遺族を支援するつながりの輪は広がっていく、そう信じている。

そのために、自死への理解を深め、自死遺族に適切な支援の輪が広がるよう、これからも講演や研修活動などにもがんばりたい。

できるだけ、つながってほしいと願う

私も、夫を亡くした直後は、何も考えられなかった・・・

記憶がなくなるくらいの衝撃・・・悲しみや後悔でぐちゃぐちゃだったと思う。

だから、自死遺族の方々がなかなか連絡できないのは、よくわかってる・・・

でも、でも、でも、相談してほしい

相談すれば、何かが変わるから・・・

私は、つながっている遺族の方々と、法律の問題だけではなく、近況など連絡し合っている

時には、互いに笑うこともある、楽しいときもあるけど、

時には、泣きながら話すこともある・・・

「助けて」というメールが来ることもある

私は、何でも相談してもらえると、うれしい。

悲しいつながりだけど、互いに支え合っていければいいなと心から思う

つながっている遺族の方の中には、
「私で役に立てるなら、力を貸しますよ」
と言ってくださる方もいる、本当にありがとう。

でも、誰ともつながっていない遺族がほとんど・・・
私や同じ遺族同士でつながっている方はごく少数・・・

助けが必要な遺族の方は多いのに・・・
そこに手を差し伸べてあげられないのがもどかしい・・・

今、自死遺族支援弁護団のリーフレットを改訂する作業に取り組んでいる・・・少しでも、遺族の方の目に止まればいいな、相談のコールをしてくれるといいな・・・そう願いながらの作業

遺族が気軽に相談できるようにするにはどうしたらいいのか

どうすれば、遺族に相談窓口があることや相談してもいいことを伝えられるのか

日々、考えている

24時間 電話による 法律相談

今日28日午後0時から29日午後0時まで、自死遺族の方々を対象に、24時間電話による無料法律相談を行います。

電話番号は、050ー3786ー1980です。

自死遺族支援弁護団の弁護士10名が対応します。

法律問題かどうかわからなくても大丈夫!

ぜひお気軽にお電話くださいね!

あたたかいつながり

私まで、あたたかい気持ちになりました・・・
彼女に、心からありがとうと言いたいです。

先日、自死遺族の方々が主催したシンポジウムに参加し、そのシンポジウムが終わったときのことです。

ある遺族の方が、私に、そっと近づくと、

「佃さん、ここのお団子はおいしいので、ご家族でぜひ食べてください。甘いものが苦手な私でも、ここのお団子はおいしくて・・・佃さんに食べてもらいたくて・・・」と言って、私に、菓子箱を手渡した。

「私に?わざわざ?」

ああ、彼女は、私が今日ここに来ると信じてくれたんだ・・・
私を信じて、わざわざお団子を買ってくれていたんだ・・・
そう思ったら、涙が溢れそうになった。

だって、私は、今日来るよとは約束したけど、それはもう2か月以上も前の話。
その後、今日のシンポへの参加については、彼女に連絡しないままだったのに、彼女は私が来ると信じてくれていた。
そのことが、私には、本当にうれしかった。

実は、その前日、私は広島でのシンポジウムに参加し疲れていたのだが、彼女との約束を守るために、島根まで出かけた。
彼女とは、昨年の冬、分かち合いの会で出会い、知り会った。
彼女は、シンポジウムの中で、自分自身の体験や思いを語ることに不安を感じ、どうすべきか悩んでいた。
彼女とはたった1時間くらいしか話せなかったが、私は、同じように悩んだ自分と重ね合わせ、彼女の力になりたいと思った。
でも、私にできることといえば、彼女を見守ることしかない。

そこで、私は彼女に、「あなたが語るところを必ず見に行くね」と言った。

そう、それだけの約束、でも私にも彼女にも大切な約束。
そして、私は、彼女が語ってくれると信じ、彼女もまた、私が来てくれると信じてくれていた。

彼女とのつながりは、互いに信じあえるつながり・・・心があたたかくなるつながりである。

こんなつながりが増えていくといいな・・・

自死遺族の方は、どうか相談してください

3月7日、広島弁護士会主催の自死遺族支援のシンポジウムを無事に終えることができました。

たくさんの方にご来場いただき、本当にどうもありがとうございました!
皆さん一人一人がいろいろ考えてくださること、それが一番大切なことです。

自死の予防については、皆さんの関心も高いのですが、自死遺族支援となると、なかなか関心は高くはありません・・・
自死遺族は、自分が自死遺族であるとなかなか打ち明けられないので、なかなかその現状が伝わらないところがあります。

そっとしておいてほしい・・・
そう思う自死遺族も少なくはないと思っています。

でも、自死遺族が直面する法律問題は、実はたくさんあります。

自死した人が賃貸マンションで亡くなれば大家さんから損害賠償請求されるので、相続すべきか相続を放棄すべきかも考える必要があります。
また、大切な生命保険も支払われないことがあります。
自死の原因として、仕事の過労やいじめがあるなら、労災申請や損害賠償請求をすることもできます。

だから、自死遺族の方は、できるだけ早く弁護士に相談してほしいと思います。
最近は、いろんな無料の法律相談もありますし、私に直接電話やメールしてくれてもかまいません。自死遺族の方に降りかかる問題が何かわからなくても、一緒に整理し、何からしなければならないのかアドバイスします。

悩みは一人で抱えないで・・・
私も一緒に背負いますから・・・
どうか勇気を出して連絡ください。
引き続き、無料の法律相談の情報などアップするようにします。

どうか誰かに相談をしてください。
それが、私の願いです。