誰だって、死にたくない
生きていたい・・・
私の夫もそう思っていたはずだ
だって、死にたくないと思っていたからこそ、あの気丈な夫はベッドの中で震えていたのだ・・・
きっと死にたくないと思い、たった一人で死の恐怖と闘っていた・・・
どんなに怖くてつらかっただろうか・・・
きっと、何かがあって、生きる力を失ってしまう・・・
その原因は、人それぞれ、きっと十人十色
人は強く見えても、弱いところがある
死が怖いはずなのに、「もう、死ぬしかない」と思ってしまう
それほどに追いつめられていたのだ
それほどまでに苦しんでいたんだ・・・
そう思うからこそ、遺族は苦しみ、後悔する
愛するあの人は、きっと生きたかったはず・・・
それなのに、私たちは、生きたいと願うあの人を助けてあげられなかった・・・
あの人の苦しみをわかってあげられなかった・・・
一番、愛してやまない人なのに・・・
でも、もう戻らない・・・
せめて、あの人に何があったのか知りたい
なぜ、こんなことになったのか知りたい
そう思う遺族の人は多い
どうか、「自死する人の命がほしい」なんて言わないで・・・
自死した人も、生きたかった・・・死にたくはなかったの・・・
あなたと同じように、生きたかったの
でも、生きる気力を奪われてしまった
そんなことがなければ、今も生きていた
まだ生きたかったんだよ
kanaさんも言っているように、遺族は私たちで終わりにしてほしい
もうこれ以上、自死させないで
悲しみを増やさないで
自死した人を責めないで
もっと、その原因を調査して、原因を取り除く努力をしなければならないはず
佃先生へ 「自死した人も、生きたかった・・・死にたくはなかったの・・・あなたと同じように、生きたかったの」あの子を亡くして私は生きていたくない。毎日悲しくて夜中の3時に来る新聞配達のバイクの音を聞くまで眠れない、うとうとして1時間おきに目が覚め5時には起きる、そして現実に引き戻される朝が辛くて怖い。あの子がいない。また目が覚め朝を迎えてしまった。毎夜このまま目が永遠に覚めなければいいのにと思い眠りにつく。泣きじゃくり涙を流しながら仕事へ向かう。寂しくて寂しくてこの先何年あの子のいないこの世にいなければならないの?職場では何事もなかったように過ごす、職場で初孫の写メを見せられる、子供たちの運動会の動画を見せられる、笑顔で見せられた写真を見るけれど、皆は私がもう立ち直ったと思っているのかしら。あの子の月命日が近づく、まだ5か月もたっていないのに。先生教えて下さい、同じ経験をした人にしか私の気持ちは理解してもらえないの?
kanaさん、私はあなたに生きていてほしい・・・あなたに生きていてほしいと願うのは、私だけじゃないはず。
たしかに、なかなか私たちの気持ちは理解してもらえないかもしれない。
同じ遺族しか、この気持ちはわからないという人もいる。
そうかもしれない・・・でも、kanaさんの気持ちをわかろうとしてくれる人はいてくれるはず。
そう信じたい。そう信じて、私は講演に行っている。
それにしても・・・子どもを亡くした親に、子どもの写真などを見せるのは・・・よく考えてほしい。
どうか、やっとの思いで外に出ているkanaさんを、もうこれ以上傷つけないで・・・そうみんなに言い続けたい。