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 自死遺族であり、弁護士であり、4人の母として、自死遺族を取り巻く問題について、気になったことを書いています。

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遺族を支援するつながりの輪

今、私の心はほかほかです。

私が一番心配している遺族の方から、あたたかいメールをもらえたから・・・
素直にうれしい。

でも、きっと、あたたかいメールばかりだと心配する。
だって、つらいときがあるはずなのに、私のことを気遣って、あたたかいメールをくれているのだとしたら・・・
私は、その人にとってマイナスの存在でしかない。
だから、つらく悲しいメールの中に、たった一通でもあたたかいメールが来ると、素直にうれしくなる。
悲しくてつらいメールでも、日常の些細なことでも、何でも、私に連絡してくれるだけで、私はうれしいのです。

きっと、つながるって、こういうことなんだって思うから。

自死遺族の方から依頼を受ければ、私は弁護士という立場で応対しなければならない・・・
それはよくわかっている。

でも、私は、弁護士の前に、同じ遺族だ。
弁護士の顔で、法的な話をして、それで終わりにしたくない。
だって、遺族のつらく悲しい気持ちは永遠になくならないし、弁護士としての対応が遺族を傷つけることがあることもよくわかっているから。

とはいっても、弁護士でもあり、自死遺族でもある私だって、配慮が足りなくて、遺族を傷つけてしまうことはあると思う。
もし傷つけてしまったら、本当にごめんなさい。
謝ることしかできないと思うけど、それでも、ずっとつながっていきたいと私は思う。

今私にできることは、私を頼ってくれる人とずっとつながっていくこと。

私は、私を頼ってくれる人を大切にしたい。

だから、安心して、連絡してくださいね。

私一人で対応できないときは、他の専門家につなげるようにするし、

他の支援者にも協力をお願いするし、

自死遺族支援弁護団や理解ある弁護士にも協力をお願いする・・・

私にできることはする。

それに、自死遺族のいろんな問題に理解ある人たちはいる。
これからも増えていくはず。

そして、自死遺族を支援するつながりの輪は広がっていく、そう信じている。

そのために、自死への理解を深め、自死遺族に適切な支援の輪が広がるよう、これからも講演や研修活動などにもがんばりたい。

できるだけ、つながってほしいと願う

私も、夫を亡くした直後は、何も考えられなかった・・・

記憶がなくなるくらいの衝撃・・・悲しみや後悔でぐちゃぐちゃだったと思う。

だから、自死遺族の方々がなかなか連絡できないのは、よくわかってる・・・

でも、でも、でも、相談してほしい

相談すれば、何かが変わるから・・・

私は、つながっている遺族の方々と、法律の問題だけではなく、近況など連絡し合っている

時には、互いに笑うこともある、楽しいときもあるけど、

時には、泣きながら話すこともある・・・

「助けて」というメールが来ることもある

私は、何でも相談してもらえると、うれしい。

悲しいつながりだけど、互いに支え合っていければいいなと心から思う

つながっている遺族の方の中には、
「私で役に立てるなら、力を貸しますよ」
と言ってくださる方もいる、本当にありがとう。

でも、誰ともつながっていない遺族がほとんど・・・
私や同じ遺族同士でつながっている方はごく少数・・・

助けが必要な遺族の方は多いのに・・・
そこに手を差し伸べてあげられないのがもどかしい・・・

今、自死遺族支援弁護団のリーフレットを改訂する作業に取り組んでいる・・・少しでも、遺族の方の目に止まればいいな、相談のコールをしてくれるといいな・・・そう願いながらの作業

遺族が気軽に相談できるようにするにはどうしたらいいのか

どうすれば、遺族に相談窓口があることや相談してもいいことを伝えられるのか

日々、考えている

自死の記事を見る度に・・・

最近、有名人の自死の疑いなどの記事をよく見かけるようになりました。
そんな記事を見る度に、私の胸はぎゅっと痛みます・・・

ああ、また、死にたくないのに死んでしまったんだ・・・
また悲しむ遺族が増える・・・

どうしたら、自死ってなくなるんだろう・・・

自死の多くは防ぐことができるという。

たしかに、理論的には、自死の原因を取り除けば防げる・・・
でも、複雑に絡み合った原因、死に追い込まれるほどの原因をそんなに簡単に取り除くことはできないはず・・・
きっと、自死に至るほどの原因になる前に、もっと原因が複雑になる前に、心が壊れる前に、もっと早く、対応しなければならないのだと思う。

早めに相談してほしい。
がんばりすぎないでほしい。

無理してがんばって、心に負担がかかり、心の病気にならないように・・・

それでも、どうしようもなく、死ぬしかないと思ったときは、逃げてほしい・・・
でも、それさえも難しいときはある・・・
あの死しか頭に浮かばないときは、自分ではどうしようもない・・・
誰かの助けが必要・・・
きっと、薬だけでは防げないのではないかと思う。

私のような遺族をもう増やしたくない・・・

残された遺族の悲しみや苦しみは計り知れないのだから・・・

自死の記事を見る度に、何とかしなければと思う。多くの方の理解を協力がほしい。

そのために何をすべきか・・・日々考える。

視覚障がい者の方のために

先日、「声の奉仕会・マリア文庫」からお手紙が届きました。

内容は、「視覚障がいのある方に、この本を声に吹きかえて、届けさせてほしい」「許可してください」という依頼でした。

ああ、文字を声に吹き替えてくれる人たちがいるんだ・・・

この本をわざわざ音声に変えてくれるんだ・・・こちらこそ、お願いしたい

視覚障がいのある方にも、私の思いが伝わるといいな・・・

私は、もちろん、喜んで許可をしました。
もちろん、講談社の許可も得たうえで、

正式にお返事しました。

なんだか、心があたたかくなるお願いでした。

だって、誰かの力になるために、何かをするって、

本当にすごいことだと思うのです・・・

きっと、私の知らないところで、もっと多くの方々が、

誰かの力になるために、ボランティア活動されているのですよね・・・

私も、誰かの力になるために、がんばらなければ・・・

24時間 電話による 法律相談

今日28日午後0時から29日午後0時まで、自死遺族の方々を対象に、24時間電話による無料法律相談を行います。

電話番号は、050ー3786ー1980です。

自死遺族支援弁護団の弁護士10名が対応します。

法律問題かどうかわからなくても大丈夫!

ぜひお気軽にお電話くださいね!