自死への理解

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自死とは


自死=追い込まれた末の死とは・・・

私も、きっと誰もが、自死することは悪いことだと知っています。
そして、自分で命を絶つなんてことはあり得ないと思っています。
私もそう思っていた一人。

今までずっと、自死のニュースを見たりすると、
「ああ、なんてことを・・・どうして、もう少し頑張って生きようと思わなかったんだろう・・・?」
などと思っていました。
でも、それは違う・・・
もうがんばれなくなっているのです・・・
もう生きることに疲れ果てているのです。

私も、夫の死後に手首に包丁をあてたとき、
私の中には、生きるという選択肢はありませんでした・・・
「死」しか選べないような精神状態に追い込まれていたのです・・・
あのときは、自ら命を絶ってはダメ、
そんなことすら考えられないような精神状態でした・・・
そう、死ぬしかないという感じ・・・
うまく説明できないけれど、そのときの私は、
追いつめられていたのだと思っています。

でも、その後も今も、私は生きたいと思っています。
家族や多くの方の支援があったから、生きる気力を取り戻せました。

後にも先にも、死のうとしたのは、あのときだけ・・・

しかも、今の私には、あのときの私のことがよくわからない。
今になって冷静に考えれば、
生まれたばかりの赤ちゃんや子どもたち4人を残して、死のうとするなんて
なんてことをしたんだと思ってしまう。

でも、きっと、あのときの私は、
死を考えずにはいられないほど追いつめられていたのだと思います・・・
でも、死にたかったわけじゃないんです。

そう、きっと、私の夫も同じだったはずなのです。

誰だって、生きたいんです。
生きるために生まれてきたのですから。
今までも、ずっと生きてきたのですから、
これから先もずっと生きていけるはずだったのに・・・
それが、何らかの原因で、死ぬしかないと思わされてしまう。
生きる力を奪われてしまうのです。

そして、ある日突然、
自死が起こる・・・
そう、誰にでも起こりうるのが自死。  


私からのお願い


 もうこれ以上、自死遺族の方が増えるのはいやです・・・

どうすれば、これ以上、生きられる人が死ななくてすむの・・・?
夫が生きられなかったのは、なぜ・・・?
心の病が重症化する前に、何かできたのでは・・・?
もっと、友人やいろんな人と合わせるべきだった・・・?

でも、あのときの私は、何をどうしていいのか、わからなくて・・・
今振り返ると、誰かに相談すればよかった・・・
相談しても、夫の脳腫瘍は治るわけではないけど、
でも、何かが変わった気がします・・・

そう、祐子ママやいろんな方々の支えのおかげで、今の私があるのだから。

人は人を変えることができるはず。

私には、優しい支えがたくさんあった・・・
私は、周りのみんなに生かしてもらえた・・・
だから、私は生きている。
そして、これからも生き続けたい・・・
どうか、皆様にも、誰かの優しい支えになっていただきたい・・・

あなたのやさしさをみんなへ


そして、自死遺族の方にも、お願いがあります。

もうこれ以上は自分を責めないであげてください。
これ以上、苦しまないで・・・
これ以上、自分自身を傷つけないで・・・
一人ですべてを抱え込まなくていいから・・・
どうか誰かに相談してください」


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